おはようございます。とてもいい天気ですね。抜けるような青空と気持ちのいい風が吹いています。皆さん、もう疲れ果てていませんか?何をやってもうまくいかず、どうしていいのかわからない。でも、何かをやらなくちゃと自分を責めてはいませんか?
もう頑張らなくて大丈夫です。もっと肩の力を抜きましょう。あなたが、鬱や心の病気になってしまったのは、頑張りすぎてしまったからです。120%の努力をした結果、体も心も頭も限界を迎えてしまったんです。
だから、もう大丈夫です。ここから、頑張らない生き方に変えていきましょう。大丈夫です。120%の努力は必要ありません。いいえ、100%の力を出す必要もありません。さらに言えば、何事も80%で大丈夫です。人生は、腹八分目が大切です。これからは、もっと適切にちょうどいい感じに生きていきましょう。
でも、どうして頑張ってきた自分がこんな目に合わなければならないんだろうと思っていらっしゃいませんか?「頑張ったら報われる。そう思ってきたのに、どうしてだろう。」やるせなさでいっぱいだと思います。でも、頑張るとことで、幸せから遠ざかってしまうことがあります。
どうして、頑張ると報われないのか。どうして頑張ると病気になってしまうのか。どうしたら、頑張らずに生きることができるのか。その方法をお伝えします。
1 頑張っても報われない理由とは?
私たちは、子供のころから頑張ることは良いことだと教えられてきました。頑張ったら報われる。頑張ってテストでいい点数をとったら、いい大学に行ける。頑張って練習したら、優勝できる。そして、プロアスリートになって、輝かしい未来が待っている。頑張って就職活動をしたら、いい会社に入れてバラ色の人生が待っている。
だから、頑張ろう。そう、教えられてきました。でも、違うんです。頑張れば頑張るほど、大変な人生が待っているんです。むしろ、頑張らないほうがうまくいくんです。不思議ですよね。頑張らないほうがうまくいくなんて。狐につままれるような、狸に化かされているような気分です。でも本当なんです。
なぜなら、頑張るって「無理をして、やり通す」って意味だからなんです。頑張るとは、頑なに意地を張るって意味なんです。だから、本当は頑張っちゃいけないんです。無理をしたら、体も心も頭も壊れてしまいます。自分がそうなってしまったように。自分もそうですが、頑張りすぎて心も体も頭も限界をむかえて、ドロップアウトしてしまった人をたくさん見てきました。
2 頑張ると病気になってしまう理由
無理を通せば、道理が引っ込む。無理をするということは、1ミリの穴に無理やりドリルをねじ込んで、めちゃくちゃにするようなものです。頑張ると、大きな負担をかけます。心の病気はストレスに長い期間、耐え続けることで発症します。ストレスとは強い緊張状態のことです。
私たち人類は、20万年前にホモサピエンスとして誕生してから、ずっと危険と隣り合わせの生き方をしてきました。草原にはライオンやチーター、虎や豹といった肉食獣がたくさんいます。いつも食料があるとは限りません。常に飢えとの戦いです。さらに、仲間内での争いや、集落や部族間同士での戦争もあります。子供のほとんどが20歳を迎える前に死んでしまう。
そんな、過酷な生存競争にさらされてきたのが人類です。ストレスだらけの環境で生きてきたのが、人類です。
幸いなことに、私たちは飢餓や戦争、疾病や極度の貧困を脱した状態にあります。残念なことですが、格差の広がりによって、その4つの災厄が息を吹き返そうとしています。でも、大多数の人々は飢餓や戦争、疫病、貧困で命を落とすことは無くなりました。
しかし、私たちの脳は20万年前の死と隣り合わせだったころの状態から、アップデートされていません。脳は不安や恐怖、ストレスを感じると、コルチゾールというホルモンを分泌します。このコルチゾールは血糖値を急上昇させ、逃げるか戦うかという臨戦態勢に備える働きをします。
このコルチゾールが常時、分泌されるようになると脳が疲労困憊し、鬱や統合失調症といった心の病気にかかりやすくなります。私たちは、いつも不安にさらされています。失業や生活の不安、先行きの見えない経済状況、格差を増大させる社会システム、そして、仲間はずれにされるのではないかという不安感。
戦争がなくなった代わりに、私たちは常時、そういったストレスにさらされ続けています。そういった社会構造の中で、運よく恵まれたポジションにつければ、相対的に恵まれた暮らしを手に入れることができます。だから、子供のころから「頑張れ!頑張れ!」と𠮟咤激励されて、いいポジションにつけるように120%の努力を強いられるわけです。
でも、頑張ったからといって、必ず望む結果が手に入るわけではありません。
3 頑張らずに生きていく方法
必要なのは、そういった構造を理解したうえで、頑張る必要はないんだ。頑張らなくても、安心なんだ。頑張らなくても、幸福になれるんだという、考え方を身に着けることです。そのうえで、適切に働き、適切に休み、適切に遊ぶ。そういった価値観を養うことが重要になります。
だから、自分の心や体のなんとなく疲れたな~とか、だるいな~といったサインを見落とさないでください。疲労や痛み、憂鬱感は大事なサインです。「これ以上、続けるとやばいよ。だから、やすんでね。休憩してね。」といった心や脳のサインを見逃すと、自分のように10年以上も鬱に悩み苦しむことになります。
だから、決して無理をしないでください。どうか、心や脳のもう休みたいというサインを見逃さないでください。それが、病気にならずに長く継続するコツなんです。
ちりも積もれば山になる。
ほんのちょっとの小さな努力を、
ほんの少しずつ毎日継続するだけで、
とても大きな力になります。
継続は力なりです。皆さんは、この有名な公式を知っていますか?1%の努力を毎日続けた人と、1%毎日さぼった人の一年後の結果です。
1.01^365 = 37.783434332887
0.99^365 = 0.025517964452291
1%の努力を毎日続けた人は、1年後37倍の実力になりました。でも、1%毎日さぼった人は、0.02倍、つまりもともとあった力がほとんどゼロになってしまったんです。だから、続けることが大切なんです。ほんのちょっとの積み重ねで、人生が変わります。
ほんのちょっと続けられるかどうかで、天と地の差ができるんです。頑張らなくて大丈夫です。毎日じゃなくても大丈夫です。三日坊主でも、一日休んだら、また始めればいいんです。ほんのちょっとの努力を続けましょう。
そして、今限界になるくらい頑張っている人は、もう頑張らなくて大丈夫です。もっと目標を下げましょう。100点主義、完璧主義から完了主義へと切り替えていきましょう。もっと、人に頼りましょう。できないといいましょう。うまくNOというスキルを身につけましょう。
もっと楽になれる生き方を身につけましょう。人は、一人では生きていけないから、社会を創り、助け合える仕組みを創ってきました。だから、もっと人に頼りましょう。自分の得意なことで人を助け、相手の得意なことで助けてもらえる関係を創っていきましょう。
それが、頑張りすぎて鬱になってしまった人への処方箋です。